はじめに

社内懇親会や製品発表会、研修ランチまで「料理をどう手配するか」は幹事の腕の見せどころです。ところが「ケータリングと仕出しの違いが曖昧で選べない」という声は意外と多いもの。本稿では両者の機能的な差と選定のコツ、そして両立を図る en catering のハイブリッド提案まで、初めてでも迷わず発注できるロードマップを提示します。

1. ケータリングと仕出しの本質的な違い

両者を一言で分けるなら、ケータリング=“体験型のおもてなし”仕出し=“食事の調達”です。

ケータリング仕出し
温度管理温かい料理を保温冷蔵・常温で配送
人員サービススタッフ常駐配送員のみ
演出装花・照明で映える飾り控えめ
価格高め(3,000円〜)手頃(1,000円台〜)

2. 代表的な利用シーン

  • 社内懇親会(30〜100名)……交流重視→ケータリング
  • 展示会レセプション(50〜300名)……ブランド演出→ケータリング
  • 研修ランチ(10〜50名)……短時間配膳→仕出し
  • 法事・町内会(10〜40名)……和食折詰→仕出し
  • VIP接待・周年記念(20〜80名)……特別感→ケータリング

目的が交流純粋な食事提供かで最適解は変わります。

3. 5ステップで迷わない選び方

  1. イベント目的──交流活性か時間短縮か
  2. 温度へのこだわり──メインが温製なら保温機材を要検討
  3. 演出の必要性──ロゴ装飾や花が必須か
  4. 1人当たり予算──3,000円が分岐点
  5. 片付け制限時間──撤収リミットが厳しいほどケータリング向き

3項目以上がケータリング側ならケータリング、2項目以下なら仕出しで十分という目安です。

4. en catering が提示する“ハイブリッド”という選択肢

仕出し並みの手軽さでケータリング級のおもてなし」を掲げる en catering は、最低発注額10万円から、手毬寿司や温しゃぶを中心とした和モダンメニュー、木箱・キャンドル・フラワー装飾を基本料金内で提供。設営60分・撤収40分のスピードと、ヴィーガン・ハラルへのワンストップ対応が特徴です。「届いた弁当を並べるだけ」以上、「フルサービスのケータリング」未満という絶妙なポジションを実現しています。

5. 自己診断チェックリスト

以下5項目のうち「はい」が3つ以上ならケータリング2つ以下なら仕出しが最適。

  • □ 温かい料理を提供したい
  • □ 写真映えやブランディング演出が必要
  • □ 片付けまで外部スタッフに任せたい
  • □ アレルギーや宗教食への配慮が必要
  • □ 1人あたり3,000円以上を想定している

6. ケーススタディ:同一会場での最適解

午後の研修+夕方の懇親会を同フロアで行う場合

  • 12:00 仕出し弁当(1,500円)でランチ提供
  • 17:30 en catering ハイブリッド(4,500円)で立食パーティー

搬入経路・機材を共有できコストも演出も最適化

7. コストを抑えつつ満足度を上げるテクニック

  1. メイン料理は温製でも副菜を冷製フィンガーフードに寄せる
  2. 装花は会場にある観葉植物を流用し、スタッフ最少人数を指定
  3. 食事制限を事前アンケートで把握しムダを削減

これだけで1人あたり500〜700円程度の圧縮が可能です。

8. よくある質問

Q. ケータリングは高いイメージですが、値引き交渉はできますか?
A. 料理内容よりも「スタッフ数」と「装飾ボリューム」を調整すると大きく変動します。

Q. マンションのパーティールームでも利用できますか?
A. 火器を使わずIHと保温器具のみを使用すれば可能な場合がほとんど。事前に管理規約を確認しましょう。

Q. ゴミは引き取ってくれますか?
A. en catering はリサイクル資材を用い、全ゴミを持ち帰るため会場に残りません。

9. チェック後のアクションプラン

  1. STEP1 日時・人数・概算予算を3行で整理
  2. STEP2 ケータリング/仕出し両社へ同時に見積もり依頼
  3. STEP3 会場の搬入口・電源容量を確認
  4. STEP4 オンライン打合せでプラン修正→正式発注
  5. STEP5 当日はクローク動線を設計し、幹事もイベントを楽しむ

雛形として保存し、次回以降準備時間を1/2に短縮しましょう。

10. 温度管理の裏側にあるオペレーション

ケータリングが「温かさ」を売りにできるのは、現場で大型IHヒーターやホットキャビネットを稼働させるためです。これらは消費電力が高く、会場の容量が足りないとブレーカーが落ちるリスクがあります。事前に「30A以上・3口コンセント」など具体的数値を確認しましょう。

仕出しは加熱機材を持ち込まないため電源要件ゼロ、人の往来も少なく搬入が最短10分で済むケースもあります。オペレーションの違いがサービス差として表れる好例です。

11. サステナビリティの観点

SDGsを意識する企業が増え、食ロス削減とリユース資材の採用は選定基準の一つに。en catering では残食率を従来比20%削減、木箱やガラスサーバーによってプラスチックごみ 年間300 kg以上削減の実績があります。

環境配慮もブランディングの一環になる時代。サービス選びの新しい視点として覚えておきましょう。

終わりに

ケータリングと仕出しは「目的との相性」で選ぶサービスです。温度・演出・労力の3指標にイベント目的を当てはめれば最適手配が自ずと定まります。近年はハイブリッド型など柔軟なサービスも増加。情報をアップデートし、賢い幹事として“おいしい体験”を届けましょう。